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手足のしびれを治すには?根本改善のための治療法まとめ
手足のしびれは一時的な不快感として放置されがちですが、慢性的に続く場合は明確な治療が必要です。単なる血流不足から、神経の圧迫や糖尿病性神経障害など、原因に応じた治療を行わなければ根本的な改善にはつながりません。
本コラムでは、しびれに対する医学的な治療法を中心に、自宅で取り組める対処法や生活改善のポイントも含めてご紹介します。
しびれ治療の基本:原因の特定が第一歩
しびれの原因は多岐にわたります。まず医師による診断が必要です。整形外科、神経内科、内科など、疑われる疾患に応じた専門科の受診がすすめられます。
主な検査項目
主な検査項目
- 問診・神経学的所見:どこにしびれがあるか、いつからか
- MRIやCT:脊椎や神経圧迫の有無を確認
- 血液検査:糖尿病やビタミン欠乏の可能性をチェック
- 神経伝導速度検査:末梢神経障害の評価
原因別の治療法
頸椎症・腰椎症・脊柱管狭窄症などによる神経圧迫
・薬物療法:消炎鎮痛薬、神経痛薬、筋弛緩薬
・理学療法:ストレッチやリハビリ
・神経ブロック注射:炎症を鎮め、痛みとしびれを軽減
・手術(重症例):神経圧迫部の除去や固定術
糖尿病性神経障害
・血糖コントロール:HbA1cの安定化が最優先
・ビタミンB群補充:特にB1、B6、B12が神経の修復に関与
・α-リポ酸や抗酸化成分の投与:自由基による神経損傷の抑制
ビタミン欠乏
・B12の補充(経口・注射):悪性貧血や胃の切除後などに
・食生活の見直し:栄養バランスのある食事の習慣化
自宅でできるしびれ対策
医療機関での治療と並行して、自宅でもしびれを軽減・予防する工夫が必要です。
1. 適度な運動
血流改善には軽いウォーキングやヨガが効果的。無理のない範囲で継続しましょう。
2. ストレッチ
特に首や腰回りの柔軟性を保つことで神経の圧迫を予防できます。
3. 食事による栄養補給
ビタミンB群、E、α-リポ酸、オメガ3脂肪酸を意識的に摂取。
4. 温熱療法
湯船に浸かったり、ホットパックを当てたりして血流を促します。
5. 健康補助食品の活用
栄養不足を補う手段として補助食品も有効。活性型ビタミンB群やビタミンE誘導体を含む製品がしびれケアに特化しています。
しびれの予防に向けて
慢性的なしびれは生活の質(QOL)を大きく下げます。早期の受診・原因特定とともに、日々の体調管理が重要です。
・栄養バランスの良い食事
・良質な睡眠
・ストレスマネジメント
・定期的な運動とストレッチ
これらを組み合わせて、しびれに悩まない毎日を目指しましょう。
まとめ
手足のしびれには、神経圧迫・血流障害・栄養不足など、複合的な原因があります。まずは医師による診断と治療を受け、自宅では運動・栄養・温活などによる継続的なケアを心がけることが、改善への近道です。