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年齢のせいでしびれる?
“年齢由来のしびれ”と正しく向き合うために

はじめに:「年だから仕方ない」とあきらめていませんか?

「最近、足がしびれるようになった」「細かい作業がしづらくなった」「手の感覚が鈍い気がする」——そんな症状が出たとき、
「年齢のせいかな…」と片づけてしまう方が少なくありません。
たしかに、しびれは加齢によって起こりやすくなる現象のひとつです。しかし、それを放置してしまうと、慢性化や進行性の疾患を見逃すリスクもあります。
本記事では、加齢によって起こるしびれのメカニズムと、そこから自分を守るためのセルフケア・栄養・生活習慣について解説します。

なぜ年齢とともに“しびれ”が増えるのか?

▷ 神経の劣化と修復力の低下

年を重ねると、神経細胞の再生力が落ち、わずかな圧迫や炎症でもしびれや痛みを感じやすくなります。

▷ 血行不良と筋力低下

加齢とともに筋肉量が減り、血流も悪くなりがち。これが神経への酸素供給を妨げ、しびれの原因になります。

▷ 基礎疾患の影響

高血圧、糖尿病、動脈硬化などの生活習慣病が神経に影響を与えることもよくあります。

しびれを見逃してはいけない理由

「ちょっと感覚がおかしいだけ」と思っていたら…
・脊柱管狭窄症
・糖尿病性神経障害
・脳梗塞や脳血管障害の前兆
といった深刻な病気の初期症状だったというケースもあります。
しびれが以下のような特徴を持つ場合は注意が必要です。
・数日〜数週間続く
・片側だけに出る
・動かしづらさや麻痺を伴う
・しびれの範囲が広がっていく

家庭でできる対策:今日から始められる3つのこと

① 姿勢と動作の見直し

同じ姿勢を長時間続けず、こまめに動く習慣を。特にスマホ首や猫背は、神経への圧迫リスクを高めます。

② 温めるケア

足先や手先が冷えやすい人は、血行を促す「湯船入浴」や「温熱パッド」がおすすめ。

③ ストレッチ&筋トレ

無理のない範囲で、太もも・お尻・肩回りの筋肉を伸ばす。血流が良くなり、しびれも軽減されやすいです。

神経のために摂りたい栄養素とは?

年齢とともに、体がうまく栄養を取り込めなくなることもあります。しびれ対策として注目すべき栄養素は次のとおりです。

▷ ビタミンB群(B1・B6・B12)

神経の修復と再生を促進
ビタミンB12の不足は「感覚麻痺」を引き起こすことも

▷ ビタミンE

血流を促し、末梢神経まで栄養と酸素を届ける

▷ フルスルチアミン・シアノコバラミンなどの誘導体

吸収率が高く、効果を発揮しやすい形のビタミン成分。

年齢のせいにする前に、“できること”を始めよう

しびれは“老化現象”ではありますが、放っておくのと、きちんと対策するのとでは将来の状態に大きな差が出ます。
毎日の姿勢や食事、軽い運動に加えて、必要なら補助食品の力を借りるのもひとつの手。
「年齢だから…」とあきらめるのではなく、今から未来のためのケアを始めてみませんか?